何度でもオールライトと歌え
どうも、いそまるです。
今日は、読み物のお話。
僕は、
海外であれ国内であれ、
旅行であれ合宿であれ、
自宅から長期間（僕の定義では3日以上）
離れて生活するときは、
何かしらの読み物を持っていきます。
中長期の移住計画である
今回も、
もちろん何冊かは。
その中でも、
今日ご紹介したいのは、
何度でも
オールライトと
歌え。
日本のロックバンド
ASIAN KANG-FU GENERATION（通称アジカン）
の
ギターヴォーカル、
後藤正文（ゴッチ）さんの
日記を再編成した本です。
ミシマ社っていう
自由が丘の小さな出版社
から出てる本。
内容は、
色々。
元々が日記ですから、
話題は多岐にわたります。
生活してて見つけた変な人の話から、
彼の地元の話、
そして震災の話なんかも。
あ、
もちろん音楽の話も。笑
とにかく本当にごちゃごちゃ。
だからなんていうか、
読んでて疲れないし、
飽きない。
何より、
彼の言葉は心地いいんです。
もちろん、
僕はアジカンっていうバンドが好きだから
贔屓目ではあると思う。
ただ、
身の丈に合った言葉を選ぶのが上手い
人なんだなあ、
と思う。
例えば。
アーティストは売れると世界平和を歌います。
少女漫画のカノ嘘でもプロデューサーさんが言ってました。
きっとそういうもんなんです。
でも、
そんなの一般人の僕にはあんまり響かない。
（USAforAFRICAとか聴いたらなんかしなきゃってなるけどさ。）
想像力が足りない、
って怒る人がいるかもしれない。
確かに
行ったことのない途上国の
会ったこともない人たちの為に
汗をかきたいと思う人もいるらしい。
そういう人もいるんだと思う。
ただ僕はそういうのが響かない人で。
当事者意識の同心円が狭いんですね。
でも、
そんな僕にも響いた、
ゴッチなりの世界平和。
（だと思う。）
だが、困っている人よ、減れ！と俺は思う。何歩か譲って消費税みたいな制度で俺たちの負担が増えるならば、そういうところに真っ先に分け与えよ、日本政府！と俺は思うのだ。俺の税金を、しょうもないことに使わないでほしい（将来の戦争とか。ないことを祈る）。確定申告、大変なんだぞ！まあ、それは俺の都合なんだけど。
（2014.2.22）
うん、
なんかスッと入ってくる。
困っている人よ、減れ！
”地に足がついた”
って言うと陳腐だけど、
なんかこれは彼の言葉って感じがする。
なんか飲みながらつらつら喋ってるみたいな。
いやゴッチと喋ったことなんて
もちろんないけどさ。
そういう心地よさがある言葉選び。
僕は大好きです。
最後に、
すっげえ好きな文章を。
実家に帰って、美味しいカツオの刺身が食いたい。ぬるめのお湯で新茶を飲みたい。桜えびのかき揚げを齧りたい。吉田の鰻をスーパーで買って食べたい。牧ノ原に登って大井川を眺めたい。岸の山から六Oドルくらいのしょぼい夜景を見たい。静波の海岸で「やっぱ海水浴向いてないわー」って思いたい。友だちや家族と「おんな泣かせ」という清酒で一杯やりたい。親戚の田んぼで田植えをしたい。そういうものを全部、取り上げられたくない。いつか死ぬけど、死ぬまで失いたくない。死んだ後も、残っていてほしい。
泣けてくるほど、そう思う。強く。強く。強く。
（2012.12.6）
p.s.
使ってるブックマークは、
先日行ったnijntje museumのnijntjeちゃんです。
ではまた。
